~Travel in Indochine~

インドシナ旅行の現地情報発信局

シンガポールのホテルバガボンドがスターウッド系列に

こんにちは。
シンガポールのデザインブティックホテルとして、トリップアドバイザーで4位に入るホテルバガボンド(HOTEL VAGABOND)がスターウッド系列になりました。

 

https://www.starwoodhotels.com/tributeportfolio/property/overview/index.html?propertyID=4649


同ホテルチェーンの中の新ブランド「トリビュートポートフォリオ」ということで、4つ星クラスの高級ホテルという位置づけのようです。

 

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シンガポールのホテルとしては独立系の異色なブティックホテルとして人気があっただけに、これまでの良さが失われずに利便性が高まるとうれしいですね。
ちなみにSPGカテゴリーは5で、シンガポールではシェラトンタワーズやル・メリディアンと同格ということになりました。

 

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実泊・ラグジュアリーホテル/アナンタラ・アンコールリゾート

ANANTARA ANGKOR RESORT & SPA

http://angkor.anantara.com/

 

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場所は6号線の空港と中心部の中間点ほどで町中からは少し遠い。

ソティアという名前のホテルでしたが、アナンタラグループに鞍替えした高級ホテル。ドバイで1泊1000ドルもするラグジュアリーを運営するだけあって落ち着いた雰囲気にあふれている。客室は45㎡からとゆったりしていて、スイート以外はほぼ同じサイズ(屋外シャワーが付いているかどうかの違い)。

2泊以上だとパブストリートなど好きなところへトゥクトゥクの無料サービスがあって便利。その上トゥクトゥクがあいていないと車を用意してくれたりするなどサービス面ではレベルが高い。スタッフもしっかりした教育を受けている。

価格帯は、アゴダなどでローシーズンの最安値が170ドル~。3泊以上で安くなる。現地旅行社でも3泊すれば同じぐらいになる。

 

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ベッドはさすがMONOR HOTELSの最上位ホテルだけあってふかふかです。寝心地も◎

 

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プールを囲むように面したつくり。客室数が少ないので静かです。

 

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猫足バスタブはシェムリアップでは少ないですので貴重。ただ水回りは強くありません。

 

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空間をうまく使っているので、かなり広く感じます。この辺はさすが。

 

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ここの好きなのがこのシンクまわり。オリジナルのソープといいセンスが光ります。

 

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バトラーサービスに近いサービスを提供。フロントもこんな感じ。

 

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朝食レストランは天井が高く広いです。客層もほぼ欧米人。

 

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ブレッドの盛り合わせも温かいままでおいしい。

 

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トリップアドバイザーでも人気の高いエッグベネディクト。

 

ちなみに朝食はビュッフェ&アラカルトです。アラカルトの方はいくつ頼んでもOKなようですが、確実に食べ過ぎます(笑)。

 

アナンタラの良いところは、リゾート感にあふれていて、団体が入らないのでゆったりできる。欧米人主体でご夫婦に向くと思います。難点は中心部まで遠いので、アクティブ派にはあまり向かないかもしれませんね。

いずれにしても、シェムリアップにこういったホテルが出てくることは、客層に高級志向が増えてきたということだと思います。日本ではあまり知られていないホテルグループですがお勧めのひとつになるかと思います。

バリアフリーのツアー手配を開始

こんにちは。

あまり宣伝はしない方なのですが、この度バリアフリーのアンコール遺跡ツアーをはじめました。

理由は、ガイドやドライバーなどから、車椅子の観光客がアンコールワット観光に難儀している話を何度も聞かされていたからです。

せっかく来ても、サポート体制ができていないので大変だというのです。

そこで私の会社では特別チームを編成し、車椅子の方のためにツアーづくりを準備してきました。そしてようやくお迎えができる体制が整いましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

 

www.sara-tour.com

 

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日本などと違いリフト車を用意することはできませんが、それでもできる限りご旅行をお楽しみ頂けるよう精一杯やらせていただきたいと工夫を重ねています。

すべての人が思い出に残るご旅行をされてほしい。そんな思いです。

 

ANA=ベトナム航空のコードシェア提携により関空路線にA350導入!

こんにちは。

ANAがカンボジア初となるプノンペン行き直行便就航を発表したあと、2016年5月に今度はベトナム航空との業務・資本提携を発表、東南アジア路線の拡大をはかる方針がくっきりと表れています。

 

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ところで、ベトナム航空はそれに合わせホーチミン~関西空港線に2016年冬ダイヤよりA350を導入することを決めました。
9月までは同路線はB-787で予定されていましたが、その後A330に機材変更、そして新型機へ再変更となりました。
ANAの意向があったのかどうかわかりませんが、合わせたのは確かでしょう。
関空~ホーチミン線のANA便には直行便がなく、東京発もB-767が主要機材ですので関西圏の人にはベトナム航空の方が機材が良いということになりますね。この辺は料金差も含めて今後注目です。

 

ベトナム航空と10月30日よりコードシェア提携を実施|プレスリリース|ANAグループ企業情報

 

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世界遺産のありかた

私は遺跡マニアなので(笑)、旅行会社をやりながらアジアの遺跡をめぐる人生をおくっています。ですので、遺跡から遺跡から遺跡からまた遺跡という(笑)、ずいぶん変わった人間だなと思うのですが、そんな私から見て世界遺産の方向性というのは本当に合っているんだろうか?と疑問に思うことがあります。

 

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言うまでもなく世界遺産に指定されているすべての建築物は、昔の人が生活や信仰(これもまた生活の一部ですが)のためにつくった建物です。そして、人工物であるためいずれ壊れてしまいます。
つまり、本来壊れてもおかしくないものを、貴重な遺物だから残そうとして修復したり保存管理するわけです。これは何日か観光でまわるだけならそう感じないかもしれませんが、たとえば以前広島の原爆ドームが倒壊の危険性があるからと、支えるための修復工事が行わた際に賛否両論がでました。あれは戦争による破壊の象徴という負の遺産であるためにその矛盾点が表面化したのだと思います。

 

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観光対象である昔の建築物はそれほど議論になることはありませんが、それでもカンボジアのベンメリア遺跡が最近人気があるのは、“修復されておらず自然と同化した遺跡”だという理由です。ということは、観光慣れした人々の中には無意識のうちに「きれいに修復した遺跡の不自然さ」というものを感じているのかもしれません。

一方、私が月の半分を過ごすミャンマー・バガンは、現在に至るまで千年もの間信仰対象であり続ける上座部仏教の聖地です。今年8月に31年ぶりに大きな地震が起こり、仏塔の尖塔部が多数損傷するなど被害が出ましたが、これは実は1000年繰り返されてきたことです。いつの世も信仰対象であったために、壊れたままというわけにいかず、損壊→修復→損壊→修復を延々繰り返してきました。こういった例は信仰が途切れず続いてきたカトリックの遺産、たとえばシスティーナ礼拝堂なども同様です。
ですので面白いことに、バガンではパゴダの中からパゴダが、その中からまた違うパゴダがというマトリョーシカ人形のようなものも存在していますが、それもまた歴史のロマンといったところでしょうか。

 

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地震によって外壁が崩れ、中からバガン初期の仏塔が顔をだしている(2016年8月)

 

要するに遺跡とは、信仰物であるか(あったか)否かでだいぶ違うことになります。当然ですが、私たちが住む家は古くなったら建て替えます。白川郷や大内宿だって、古いものを残そうという思想の前に、昔の人は貧しかったのでそう頻繁に建て替える予算がなかったというべきでしょう。逆に信仰対象である建築物の場合、オリジナルの部分を残しつつ、(なるべく元の形に沿って)その時代時代の文化を取り入れながら修復保存してきています。

ですので仏塔に多くあるストゥーパ(パゴダ)の尖塔部分というのは、よく見ると一度損傷して直した形跡のあるものが多いです。タイ仏教の原点となったスコータイ遺跡のきれいな尖塔も、ほとんどが直した形跡があります。

バガンの世界遺産登録に影響したと言われてるのが、「セメントなどの近代的な建材を使用して修復したため」というものがあります。しかしこれもよく考えてみれば、時代時代であるものを使って修復してきているわけですし、アンコール遺跡などもかつてフランスなどが考古学調査なしに大規模な修復を行っているわけですから、“近代的な”とか言ってしまうとナンセンスに聞こえます。

 

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それからもうひとつ、世界遺産の問題点としては、観光マーケティングとしてブランド化してしまい、観光誘致の道具になり果てている点です。ユネスコの方針なども、地元の人々の生活権の確保(たとえば地価高騰に伴う地元住民の居住区域の代替地)などはやはり後手後手になっていて、政府や自治体目線でしかないなあと感じることが多いです。
ありふれてしまった世界遺産ですが、今後新たな世界遺産を増やすよりは、地元の人達への還元(裨益)を最優先に考えてほしいと思います。人間にとっていま現在生活していく方が大事なのですから。

 

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シェムリアップのホテル評価

こんにちは。

私は趣味が旅行手配とホテルインスペクション(館内・ルームチェック)という、他に取り柄のまったくない観光業者なわけですが(笑)、最近アゴダなど営利目的のサイトのコメント評価や星付けランクが少し変だと思いまして、1年以上にわたり実地調査を行ってきました(ただ泊まるだけですが)。

 

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シェムリアップのホテルがどのように評価されているかと言うと…

まず、カンボジアに限ったことではありませんが、欧米人が高い評価をつけています。これは、はじめて見る壮大な遺跡群とエキゾチックでフレンドリーなアジアの人たちに触れて、それで満足してしまっているというのがあると思います。また、東南アジアにはじめて来る人であれば、先進国に比べて旅行前のホテルに対する期待値は低めです。ですので、感想は総じて高めになるのは当然なのかもしれません。

 

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そして問題なのは、遺跡観光やシェムリアップ散策が目当ての観光客はそんなにホテルをいくつも泊まり歩くわけではないので、その人自身の絶対評価になります。1つの宿泊施設しか泊まっていないのに、★をつけるのです。それって本来の星付けの意味ではないですよね。
また、リゾート地や観光地の傾向として、新しくて、サービスを重視したコスパの良い小さなブティックホテルが9.3とか高い点数になっていることが多いです。ですのでトリップアドバイザーなんかが特にそうですが、評価だけを見るとどこが高級ホテルなのかどこがゲストハウスなのか分からなくなってしまっています。

 

一方ホテル側の視点に立つと、連日満室になってしまうピークシーズンは正直いっぱいいっぱいでしょうし、ホテルが増え続けるシェムリアップでは経験者の完全な人手不足に見舞われ、しかもセールスとなると少しでも給料が高ければ簡単に転職してしまったりするので、安定したサービスの質を提供することが難しくなっています。それに水回り(シェムリアップのホテルの設備で高品質なものが少ない)でどこか壊れてしまってもあまりに多忙でメンテナンスをしっかりできるのはローシーズンに入ってからという実情があるホテルも多いでしょう。

ということは、当然200室あるうちの何部屋かは、毎日クレームが出かねないような状況が発生してしまいますし、それは私自身もちろん何度も経験していますし、強いクレームもつけます(笑)。

 

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前書きが長くなって申し訳ありませんが、以上をふまえた上で、現地の観光業者としてそれではどこがどう違うのか、これからありのままを書いてみたいと思います。
かなりの数のホテル紹介になると思いますので、こちらにリンクすることはせず随時アップしていきますので、お手数ですが右サイドバーにあるカテゴリーの【ホテル・カンボジア】に更新していきますのでご参考にされてください。

※インスペクションとしてFOC(無料宿泊)をホテルに依頼して泊まると真実が見えないので、すべてお忍びで自腹で泊まりました(本当)。けっこうキツかったです。。。

 

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プノンペンに東屋ホテルが新規オープン!

ベトナムで10軒のホテルを展開する日系の東屋がプノンペンに10月8日東屋プノンペンをオープンしました。

 

東屋プノンペン10/8グランドオープン! | Azumaya Viet Nam

 

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日系ビジネスホテルとしては、既に東横イン・プノンペンが開業していますが、東屋のロケーションはプノンペンタワーの目の前ということで短期出張の方には非常に便利だと思います。また海外出張に慣れていない方にはうってつけなのではないでしょうか。

ただ個人的には、ミャンマーのヤンゴンにできた「スーパーホテル」みたいに、1階には日系居酒屋のしゃかりき432を入れるなどのひと工夫がないと、安いだけでは簡単ではないかもしれません。

日本から出張でアジアに来る人はけっこうお金使える人多いですからね。アコーやIHGのメンバーだったらソフィテルやインターコン泊まる人も多いかもしれませんね。